インテル、年内にも「レベル4」技術の試験走行を決定

画像:インテルHPより

インテルは現地時間で8月9日、SEAインターナショナルの自動運転基準で「レベル4」に該当する自動運転車の試験運用をはじめることを決定しました。

同車の発表によると、欧州の各地で年内には試験走行を開始する予定とのこと。予想外の技術進捗の速さに、世界各国が注目しています。

レベル4は「人が制御すること無く自動運転が走行を完遂」

SEAインターナショナルとは、航空機や自動車分野のエンジニアや科学者、関連企業によって構成される国際的な業界団体。自動運転に対する国際的な技術基準を、0を含めた全6段階の標準規格を定めています。

このうち、レベル4とは「高速道路などの限定的な状況において、システムが走行を完全に制御し、人の手が介入する必要がないもの」という内容。実質的な完全自動運転に該当するカテゴリーです。

カギとなる同社が保有するプラットフォーム

インテルはデータセンターと新型通信技術である5G通信をリンクした、自動車向けのオープンプラットフォームを開発。自動運転の試験走行に運用すると、その方向性を示しています。

同社は2017年5月にイスラエル企業の「Mobile eye」の買収を公表しており、保有技術であるセンシング技術と合わせて開発する予定とのことです。

SEAインターナショナルの規格で「レベル4」を達成した組織や企業は、未だ存在していません。インテルはCPUを中心としたデータ技術において世界の先端を走る企業。相応の期待が寄せられていると言って良いでしょう。

<参照>Intel、レベル4の高度自動運転車を年内に試験開始