2017年7月25日福島県は、福島・国際研究産業都市のメインコンテンツの1つとして、「福島ロボットテストフィールド」の概要を公開しました。
南相馬市原町区に設立予定であり、総面積は約50haとかなり広大。ロボットの基礎性能試験や加工製造、模擬環境実証試験及び操縦訓練など、多数の機能を備える予定とのことです。
目次
メインフィールドは4つに分化
「福島ロボットテストフィールド」の完成予想図によると、本フィールドは4つのエリアに分化されています。
各フィールドの概要は以下の通り。
1. 無人航空機エリア
緩衝ネット付の飛行場。基本飛行試験や衝突時や墜落時テストの利用を想定。10km以上の長距離飛行区域も整備予定。
2. インフラ点検・災害対応エリア
トンネルや橋梁、道路や市街地での維持点検や障害除去、災害対応などの試験が行われる。電源やLAN回線、スピーカなどの支援設備を設置。
3. 水中水上ロボットエリア
大型水槽によるロボットの水中・水上活動試験用エリア。ダムや河川を想定して、水流や水質、泥濘などの調整が可能。
4. 開発基盤エリア
基礎的な計測装置や耐環境試験装置、加工機などを多数設置。滞在者用の研究室やオフィス、TV会議室に宿泊施設なども設立予定。
設計は平成30年度5月を目途に完了予定、順次着工へ
なお、設計は平成30年度5月を目途に完了し、その後、施工業者による着工がはじまる予定と考えられています。物流やインフラ点検、災害対応などの幅広いロボット運用の拠点となるとのことで、各種関者から注目が集まっています。

