東京都港区で開催される「SoftBank World 2017」にて、米Alphabet傘下のロボットベンチャーBoston Dynamicsが開発した4足歩行ロボット「SpotMini」(スポットミニ)が登場。デモンストレーションを通じて多彩な動きを見せました。
「人を超える」をテーマに
「私たちがロボットを作る最終的な目標は、人を超えることだ」
来場した多くの聴衆を驚かせたこの発言は、Boston Dynamicsの創始者でありCEOでもあるマーク・レイバート氏(Marc Raibert)によるもの。
ソフトバンクが主催する一大イベント「SoftBank World 2017」の基調講演に登壇したレイバート氏はこの日、彼が経営するロボットベンチャー企業「Boston Dynamics」が開発した4足歩行ロボット「SpotMini」(スポットミニ)を公開、多彩な動きを交えて紹介しました。
自由自在に行動する「SpotMini」
SpotMiniは屋内の活動を想定して開発された小型ロボットで、前後左右の移動はもちろん、回転や屈折を交えて自由自在に行動可能とのこと。段差や障害物をセンサーを使って認識し、乗り越えることもできるそうです。
それだけではありません。この日行われた説明によるとSpotMiniには複数カ所にカメラが搭載されており、これによって空間を立体的に認識して、情報を記録できるといいます。そして、得られた情報を元にLiDAR(ライダー)と言う光を使ったリモートセンシング技術と併用することで、「段差」を認識することができるとのことです。
将来的には自動警備も可能に
なお、SpotMiniに搭載された「セキュリティパトロール」モードを実行すると、SpotMiniはオペレーターが関与しない自立歩行で巡回するとのこと。そして、SpotMiniが自身の判断で不審物や挙動のおかしい人物がいないかを見回ることができると言うのです。
ただし、残念ながら現在の技術段階では、人間を完全に識別することができず完全な機能だとは言えないようです。しかしながら、段差や壁面などは認識することができているため、目標に大きく近づいたと言えるでしょう。
<参照>
「人を超えるロボット作る」 Boston Dynamicsの4足歩行ロボット「SpotMini」来日/Yahoo!Japanニュース