相模原市、米スタンフォード大学と「ロボット産業」発展に向け連携

2016年10月7日、相模原市は、米スタンフォード大学と連携し、最先端のロボット研究の現状と活用方法などを学ぶフォーラムを開催した。

相模原市は、国が指定する「さがみロボット産業特区」の中心地であり、ロボット産業の発展に向け精力的に活動を続けている。

フォーラムでは、センサーや人工知能(AI)を駆使した先進事例の紹介を通じ、新たなビジネスチャンスへの繋がりを期待している。

フォーラムの内容

スタンフォード大コンピューターサイエンス学部の教授で、国際的なロボット研究財団の理事長なども務めるウサマ・カティブ氏を講師による講演が行われ、また東京大学フューチャーセンター推進機構の佐藤知正名誉教授が登壇し、相模原市のロボット産業との関連性や、近い将来の導入可能性などについて説明を行った。

ウサマ氏は、人間の直感、認識能力などを持たせた「人間協調型ロボット」研究の第一人者で、海底なども作業領域にした先端ロボットの開発・実証実験を専門にしている。

急激に進む各種分野でのロボット導入

相模原市を含め、製造業が集積するさがみ縦貫道路沿いの11自治体は、2013年にさがみロボット産業特区の認定を受けた。
現在は大和市も加わって広域化しており、特区の事業に関連した投資をすると規制・税制面で優遇を受けられる。

相模原市は2015年9月、産業ロボット活用のコンサルティングなどを手がける拠点「さがみはらロボット導入支援センター」を開設。
製造業、インフラから医療・介護と、幅広い分野でのロボット導入の取り組みを進めている。