産業用ロボットアームの価格を種類別に紹介!導入方法も合わせて解説

今回は、産業用ロボットアームの価格や導入方法について解説します。

本記事を読めば、ロボットアームの種類別に価格を把握できるため、導入の検討材料になるでしょう。ロボットアームの導入に踏み切れない企業さまは、ぜひ参考にして検討してみてください。

ロボットアームとは

ロボットアームとは、産業用ロボットを構成する要素のうち、性能や稼働を左右する部分です。人間の腕に似た動きをするのが特徴で、産業用ロボット単体の場合やシステムの一部である場合があります。

ロボットアームは種類が豊富で、用途に合わせて適切に選択する必要があります。ロボットアームについて詳しく知りたい方は、下記記事ををご覧ください。

参照ロボットアームの機構とは?構造や人間の動きとの違いについて解説!

種類別、ロボットアームの価格

ロボットアームは数十万〜数百万円以上で導入が可能です。種類別にロボットアームの価格について、以下でまとめました。多種多様なロボットアームを価格面から比較して、導入を検討しましょう。

垂直多関節ロボット

垂直多関節ロボットは、人の手に似た動きができるロボットアームです。製造業など多くの業種で活躍しています。

垂直多関節ロボットの料金は数百万円程度が相場です。安くて小型のものであれば、数十万円で購入できるものもあります。一方で、500万円以上する高級なロボットもあります。

また、垂直多関節型ロボットを中古で購入すると、100万円程度ですむことがほとんどです。オークションなどで安く落札できれば、2~30万円で手に入れられるでしょう。

購入以外にも、レンタルで提供されている垂直多関節ロボットもあり、相場は1ヵ月11〜27万円程度です。

スカラロボット

水平多関節ロボットとも呼ばれるスカラロボットとは、アームが水平方向に移動するロボットアームです。

スクラロボットは、一般的に100〜400万円程度で購入が可能です。ただし、スカラロボットの具体的な価格を公表しているメーカーが少ないため、あくまでも目安として考えましょう。

また、中古価格やレンタル価格については、メーカーなどに問い合わせをして確認してください。

パラレルリンクロボット

パラレルリンクロボットとは、パラレルリンクと呼ばれる仕組みをマニピュレータに採用しているロボットアームです。リンクが並列に並び連携することで、より正確で早い動きを可能にしています。

パラリルリクロボット本体は、一般的に100万〜400万円程度で購入ができます。具体的な金額については、公開していないメーカーが多いため、問い合わせをしましょう。

また、中古であればもっと安い価格で本体が購入できます。いきなり購入するのには、不安がある企業さまは中古品から検討してみましょう。

直交ロボット

直交ロボットとは、非常にシンプルな作りで3つほどの直交する軸に沿って動くロボットアームです。

直交ロボットは、一般的に4〜50万円程度で購入するできます。多関節ロボットと比べると、低価格で導入できるのが大きなメリットです。

中古で購入すれば、1万円以内での購入が可能です。低価格な理由としては、多関節ロボットに比べると、作りがシンプルである点が挙げられます。

双腕ロボット

双腕ロボットとは、2本のアームから構成されるロボットアームです。それぞれのアームが別々に動くことで、より複雑な作業に対応します。

双腕ロボットの相場は200〜300万円以上です。以前は500万円以上の双腕ロボットが一般的でしたが、軽量化や技術開発が進み、現在では低価格化が進んでいます。

中古品であれば、100万円程度で購入が可能です。また、レンタルでは月額20万円程度で双腕ロボットの導入ができます。

極座標ロボット

極座標ロボットとは、砲台の構造に似ていて、土台が360度回転するのが特徴のロボットアームです。また、アームは上下伸縮と回転が可能です。

極座標ロボットは、ロボットアームが普及した当初は多くの企業で導入されていました。しかし、現在ではほとんど扱われなくなり、価格を知るには直接メーカーへ問い合わせをする必要があります。

円筒座標型ロボット

円筒座標型ロボットとは、アームが上下方向に移動するロボットアームです。極座標ロボットと類似した構造をしています。

円筒座標型ロボットの価格を公開しているメーカーは少なく、正確な相場を把握するのは難しいです。大まかな目安として、数十万〜数百万円で購入できるのが一般的です。高性能のものであれば、数千万円以上になることもあります。

中古品であれば、100万円以下で本体を購入することができます。「初期投資が少ない」「いきなり新品を導入するのは不安がある」場合は、中古の導入を検討しましょう。

ロボットアームの導入方法

ロボットアームの導入方法について、以下で解説します。

ロボットメーカーに相談する

すでにロボットアームを導入したことがある場合や、導入したいロボットを絞っている場合は、ロボットメーカーに相談するのがおすすめです。

ただし、ロボットアームの導入は単に本体を購入すればよいわけではありません。ロボットアームの設置から初期設定までを行う必要があります。

ロボットメーカーのなかには、自社でロボットアームの導入を全て請け負っているところもあります。そのようなメーカーに相談すれば、スムーズに導入まで持っていけるでしょう。

ロボットSIerを活用する

どのロボットアームを導入したらよいかわからない、どこのメーカーを選べばよいのかなど、導入を検討している企業さまは悩みを抱えているでしょう。

ロボットSlerを活用すると、前述した悩みを全て解決してくれます。ロボットSIerとは、ロボット導入に関して、産業用ロボットメーカーの提案や導入施設内に合ったロボットアームの選定などをすべて行ってくれる企業です。

ロボファン」では、導入目的に応じて、ロボットSlerの紹介ができます。ロボットアームの導入に踏み切れない企業さまは、一度ご相談ください。

参照ロボットSIer(ロボットシステムインテグレータ)とは?導入事例や補助金・おすすめメーカー5選まで

まとめ

今回は、産業用ロボットアームの価格について紹介しました。一般的に数十万〜数百万円程度で購入が可能です。ロボットごとの具体的な販売価格を知りたい方は、ロボファンや各メーカーへの問い合わせをおすすめします。

また、ロボットアームの導入に不安がある場合には、ロボットのシステム提案や設計、導入をしてくれるロボットSlerを利用しましょう。「ロボファン」では、企業に合わせたロボットSlerを紹介しています。お気軽にお問い合わせください。