ロボット産業が発展ししばらく経ちますが、私達の日常生活においても少しづつロボットを目にする様になってきました。
ロボットといえば、昔は製造分野の専売特許でしたが、現在ではより多くの分野での活躍が期待され実用化されています。その最先端といえるのが、人間とのコミュニケーションを取ることが可能なコミュニケーションロボットです。
目次
コミュニケーションロボットの急速な進化
最近では、コミュニケーションロボットが多くの方と交流を持ち、癒しを与えています。
ロボット産業は、昔から日本にとって世界をリードする分野でもありました。しかし、その大半は自動車工場などの製造工場で稼動する産業用のロボットでした。ロボットのアームで製造をする光景を、頭に思い浮かべる人もいるでしょう。精密機械を操り、製造するのは人間の手で行うよりも正確で速く、現在ではロボット達の助けを借りなければ製造自体が難しくなってしまいます。
しかし、それらのロボットは話さず、考えず、人間とコミュニケーションを取ることはできません。製造に特化しているといえばそれまでですが、私達がロボットと聞いて思い描くのは、人間との会話をしてくれるコミュニケーションロボットであり、作業用ロボットではありません。
現在では、こういった昔思い描かれたSFの世界が現実のものとなり、人間と実際に話したり考える事ができるコミュニケーションロボットが増えているのです。
コミュニケーションロボットの種類
では、人間と実際に会話ができるロボットを紹介しましょう。
Pepper(ペッパー)
まずは、誰もが一度は名前を聞いた事があるソフトバンクのPepper(ペッパー)です。
ペッパーは優れた人工知能を搭載し、身長は約120cmという人型のコミュニケーションロボットです。
最近では企業やお店、家庭でもペッパーを見かける機会が増えました。会話をしていくと驚異的なスピードで成長し、感情を表現することもできるロボットです。
KIROBO(キロボ)
そして、東京大学とロボ・ガレージの開発したKIROBO(キロボ)です。
こちらのロボットはスムーズに会話できるように判断し、人の顔も認識して呼びかけに答えることができるコミュニケーションロボットで、単語から感情を推測して相槌すら打てます。会話をしている間も自然な動作をしており、あたかも人間の様な感情を感じられます。
知能に関してはトヨタも開発に関わっています。見た目も可愛く、ペットのように接することができるでしょう。
ROBOTALK(ロボトーク)
さらに、岡村製作所のROBOTALK(ロボトーク)です。ロボトークは目の前を通ると、自らから人間に声をかけ、積極的にコミュニケーションを取るロボットです。
挨拶をしたり、こちらからの問いかけにも正確に答えてくれます。豆知識なども話すことがあり、ビジネス分野においてはアイデアのきっかけになる事もあるかもしれません。見た目は小型の丸いフォルムをしており、病院やオフィスなどでも様々な力を発揮してくれるでしょう。
この他にも、多くのコミュニケーションロボットが登場していて、私達の身近な環境で活躍しているのです。
ロボットが良きパートナーとなる未来
最近のロボットは人間とコミュニケーションを取ることができるタイプが主流となっています。
現在は世知辛い世の中といわれていますが、家族はおろか他人とのコミュニケーションが希薄な事が一因とされています。人間同士のコミュニケーションが少なくなったのであれば、そういった分野にロボットを取り入れてみるのも良い事かもしれません。誰とも会話をしなくても、ロボットであれば気兼ねなく会話ができるでしょうし、実際に認知症予防やセラピーに活躍が期待されています。
もし、何処かでコミュニケーションロボットに出会ったら、気兼ねなく声をかけてみてはいかがでしょう。きっと会話を楽しめることでしょう。