乾電池2本でギネス記録1,111mのクライミングに挑戦!パナソニックの「2021年エボルタNEOチャレンジ」

パナソニックは、乾電池「エボルタ」シリーズの長持ち性能を実証するため2008年から「エボルタチャレンジ」を開催しています。エボルタを動力源とするロボット「エボルタくん」はグランドキャニオン登頂やルマン24h走破など様々なことにチャレンジしてきました。

2017年には世界ナンバー1長持ちを実現させた「エボルタNEO」を搭載し、「エボルタNEOくん」に進化。そして、フィヨルド1,000mの崖を登り切りました。ロボット業界を賑わせてきたエボルタNEOくんが2021年にチャレンジするのは、1,111mのクライミング。もちろん成功すればギネス記録認定です。

チャレンジに先立って、9月24日には都内で公開テストが行われました。当日は、エボルタくんの開発者でロボットクリエイターの高橋智隆氏がゲストとして登場。「フィヨルドの挑戦は自然が相手だったが、今回はギネス判定員の厳しいチェックやレギュレーション遵守が鍵。再チャレンジは難しく、プレッシャーも大きい」とし「モーター付近のトラブルを懸念しているが、本番までに調整していきたい」と話しました。

今回チャレンジするエボルタNEOくんは身長17cm体重169g(電池あり)で、素材はプラスチックとチタン。動力源となるエボルタNEO2本を背負い、手と足、膝で太さ5mmのロープを噛みながら登頂します。登頂速度は、平均しておおよそ時速100m。つまり、1,111mの登頂には10時間以上かかる計算です。

3つの滑車で三角形にロープを固定。垂直辺にエボルタNEOくんを設置して作動させます。底辺にはカウンターが取り付けられており、登頂距離を計測する仕組み。「スピードが速すぎるとエネルギーを消耗し、遅すぎると登頂できない可能性がある。双方のバランスが重要」と高橋氏。

ギネス世界記録が定めるルールは「使用する電池の本数に制限はないが、挑戦中の電池交換は認められない」、「挑戦中はロボットの部品交換や修理は認められない。ロボットが動かなくなった場合は、その時点で挑戦終了となる」、「ロボットはリモートコントロールや外部の補助なしでロープ登りができること」、「ロープの勾配は地面とロープの角度が70度以上になるように設定する」など。まさに、乾電池とエボルタNEOくんの性能が試されるチャレンジと言えるでしょう。

歴史的挑戦は11月7日。12時間生放送

「2021年エボルタNEOチャレンジ」本番は11月7日(日)。ニコニコ生放送、YouTube、ツイッターで10時から22時まで生中継する予定です。また、今回のチャレンジはツイッターと連動した視聴者参加型企画。「#2021年エボルタNEOチャレンジ」をつけて応援ツイートをすると、エボルタNEOくんが登っているグリーンロープにリアルタイム投影されます。

さらに、パナソニックは「応援ツイートが途切れた時点でチャレンジ終了」という独自ルールを設定。ギネス記録1,111m登頂を成功させるには約222,200文字が必要となるため、視聴者の応援にも大事な役割があります。

パナソニックカラーに丸くて大きな瞳のエボルタNEOくん。多くのロボットファンが注目することでしょう。