2016年は日本のパーソナルロボット元年とも言われ、様々なロボットが登場しました。
この記事では2016年に注目しておきたいロボットをいくつかご紹介します。
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コミュニケーションに特化したロボットが多数登場
Pepper(ソフトバンク)

pepper
ソフトバンクのPepperがお目見えしたのは2015年のことでしたが、Android向けのアプリ開発キット(SDK)がリリースされたり、IBM Watsonとの連携で話題となったりと、Pepperの活躍の場が更に広がった一年だったといえるでしょう。
ソフトバンクは2016年を「スマートロボット元年」とし、今後も販売、接客、介護といった様々な分野に向けて、Pepperを一般向けロボットとして展開していく計画だということです。
公式HP▷Pepper
PALRO(富士ソフト)

PALRO
PALROは20を超える知能化技術を搭載し、高度な人工知能を備えたヒューマノイド型のた会話ロボットで、ユーザの顔を認識し、感情認識をして、人間のように自然に会話することができます。
コミュニケーションに特化したロボットとして開発され、自分から積極的にコミュニケーションを取ったり、ユーザとの会話を通じてライフログを取っったりし、それを蓄積してユーザに対する理解を深めていくという特徴を持っています。
また、クイズやゲームなど、エンターテイメント分野のアプリも充実しています。
PALROの誕生は意外に早く、2010年には初期バージョンがリリースされていますが、価格が一体60万円以上するということもあり、当初は福祉施設などを中心に活躍していました。
2015年にPALROをコンシューマ向けに設計しなおしたPalmi(パルミー)がDMM.comにて販売開始され、改めてパーソナルロボットとして注目を集め始めています。
Palmiは一体298,000円とPALROに比べて購入しやすい価格で販売されており、今後は一般家庭への普及も進んでいくと思われます。
RoBoHoN(シャープ)

RoBoHoN
ロボホンは「ロボット型の電話」というコンセプトの製品で、片手で持てるほどの大きさのかわいらしいロボットの姿に、電話やメールなどの通信機能が搭載されています。
といっても単なる「ロボット型の電話」ではなく、持ち主を覚えて簡単な会話をしたり、歩いたり、踊ったり、声による語り掛けで操作が行えたりして、「かわいい相棒」のように付き合えるツールを目指しているようです。
公式HP▷RoBoHoN
Alpha 2(UBTech)

Alpha2
Alpha2は中国に拠点をおくUBTech社制のロボットで、全長約50センチの小ぶりな体に20カ所もの関節があり、柔軟なポーズを取ることができるのが特徴です。
3Wのステレオスピーカー、3軸の加速度センサー、タッチセンサー、ソナーセンサーを内蔵し、ユーザの手でAlpha2の動きなどをプログラミングすることができます。
スマホの受信メールを読んだり、スマートホームシステムと連携させて音声で家電のコントロールをさせたりといった使い方もでき、前述のRoBoHoNのような使い方も楽しめそうですね。
公式HP▷ALPHA2
Kibiro(FRONTEOコミュニケーションズ)

Kibiro
KibiroはUBICの人工知能KIBITを搭載したロボットで、公共・民間施設用のレコメンドロボットとして、2016年前半に提供開始されました。
会話や行動、メールといったデータをもとに利用者の好みを推測し、おすすめ(レコメンド)情報を提供するというのが基本的な機能です。
「おすすめ機能」に特化しているという点が最大のポイントで、2016年後半には家庭向けのコミュニケーションロボットとしても販売開始予定とのことです。
※KibiroはRappa株式会社により開発・販売されていましたが、同社は2016年7月に株式会社FRONTEOコミュニケーションズと社名を変更しています。
公式HP▷Kibiro
まとめ
以上、2016年・パーソナルロボット元年にぜひおさえておきたいロボットをご紹介しました。
ご紹介したロボットは2016年現在リリースされているもののうちのごく一部ですが、現時点におけるパーソナルロボットについてイメージしていただくことができたでしょうか。
人工知能やIoT、クラウド連携といったテクノロジーを得て、パーソナルロボットは今後も進化を続けていくことでしょう。
人のように世界を認知し、人と自然にコミュニケーションをとることのできるロボットが、一家に一台当たり前に「居る」時代は、すぐ近くまで来ているのかもしれません。
<参考サイト>