2016年はAI元年?すでに実用化されている人工知能搭載ロボット3選

2016年は「第3次人工知能ブーム」の渦中であり、「AI元年」と言える年でもあります。

この記事では、すでに今私たちの身近なところで活躍している人工知能搭載ロボットについて紹介します。

生活に馴染み始めた「お掃除ロボット」

家庭の掃除において「掃除機」は欠かせないものです。

これまでは掃除機を引きずり回しながら、ノズルでゴミを吸い上げていた掃除機ですが、昨今「お掃除ロボット」が市販されるようになりました。例えば、ルンバ(アイロボット)やスマーボ(東芝)など他にも様々な機種が市販されています。

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そして、これらの「お掃除ロボット」には、人工知能が搭載されています。現在市販されている「お掃除ロボット」には下記2タイプの人工知能が活用されています。

  • ロボット自身がセンサーで取得した情報を人工知能を用いて、掃除をする経路のパターンを判断するタイプ
  • センサーで取得した情報を元に部屋の地図生成を行い、人工知能を用いて最適な経路で掃除できるように判断するタイプ

今後は本体の小型化や低価格化、その他オプション機能が搭載された機種なども開発されることが予測されています。

ソフトバンクで気軽に出会えるロボット「Pepper」

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2016年1月、ソフトバンクは「Pepper World 2016」というイベントを開催し、全国のソフトバンク2000店舗に人工知能ロボット「Pepper」を導入しました。

Pepperは、人間と感情を交えた意思疎通ができるロボットです。顧客満足向上を目的に、ソフトバンクの店舗のみならず、日産自動車やみずほ銀行、ヤマダ電気などの店舗にも導入されており、様々な効果が確認されています。

今後はビジネス活用だけではなく、家庭向けの導入も促進されることが予想されます。現在の本体価格は198,000円となっています。

Pepperの仕組み

Pepperに搭載されている人工知能は、主に感情を司る役割を果たしています。2つの人間の感情に関係する機能を持ち、これらの機能は人工知能が駆使されています。

  • 感情認識:人間の感情を読み取り、理解するための人工知能
  • 感情生成:Pepper自身の感情を生成するための人工知能

特に、後者の「感情生成」の人工知能はPepper特有の機能です。

感情生成の人工知能

この感情生成では、人間の脳の最先端技術に基づき、実際に人間の脳内で行われているホルモンの分泌を数値化します。そして数値化されたホルモンバランスにより100以上の感情を作り出しているのです。

また、この「Pepper」
は家庭向けにも、本体価格198,000円で販売されています。

注目度No.1!家庭向け人工知能ロボット「RoBoHoN」

2016年5月、シャープがモバイル型ロボット電話「RoBoHoN」の販売を開始しました。

RoBoHoNとは

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RoBoHoNは、人工知能とIoT機能を搭載した、小型の人型ロボット電話です。二足歩行も可能なロボットであり、モバイル通信に対応し、携帯電話の基本機能をRoBoHoNと対話をしながら使用することができます。

このRoBoHoNのコンセプトは、IoTと人工知能(AI)を融合させたAIoTという機能を促進させることにあります。

今後活用が進むであろう「AIoT」とは

AIoTとは、“モノの人工知能化”を意味します。

モノが人を気遣って動作し、人間が愛着を感じるロボットとして生活のパートナーの働きをすることが目的とされています。

今後より身近な存在となる人工知能搭載ロボット

人間の暮らしにおいて、様々な人工知能搭載ロボットが活躍し始めています。

そして今後はさらなる人工知能の発展が見込まれているのです。より高度な人工知能の機能を搭載したロボットが登場し、また、それらが自然と私たちの生活に馴染んでいくことでしょう。